画像公開前チェックリスト

実写例で学ぶ、見落としゼロのための実務手順

画像公開前チェックリスト

運用テンプレ付 | 更新日: 2025年9月15日

画像の公開直前は、反射・映り込み・背景情報・メタデータなどの見落としが発生しやすい重要工程です。本記事では、現場で使えるチェックリストと、実写イメージを想定した具体例を提示します。

公開前の5分チェック(全体)

1. 個人識別情報

  • 顔・名札・生体情報の有無
  • 氏名・住所・電話・メール
  • ID/社員番号/学籍番号

2. 文書/画面の文字

  • 契約書/伝票/レシートの文字
  • 画面キャプチャのアカウント名/トーク履歴
  • QR/バーコード/シリアル

3. 背景/環境

  • 場所特定可能な看板・番地
  • ホワイトボード/モニタの写り込み
  • 車のナンバー/鍵/カード類

4. メタデータ

  • EXIFの位置情報/GPS
  • 撮影日時/端末情報
  • 自動バックアップの共有設定

使い回せるチェックシート(テンプレ)

【画像公開前チェックシート】
案件名:________________  担当:________ 日付:________

1) 匿名化対象
  [ ] 顔  [ ] 氏名  [ ] 住所/電話  [ ] 番号/ID  [ ] QR/バーコード  [ ] 画面中の個人情報

2) 処理内容
  [ ] モザイク(設定値:____)  [ ] 塗り潰し  [ ] トリミング  [ ] ぼかし/ノイズ(備考:____)

3) 確認
  [ ] 別端末で拡大確認  [ ] 第三者レビュー  [ ] メタデータ削除  [ ] 公開範囲確認

4) 保管/公開
  保存先:________________________  公開URL:________________________

承認:________________(署名)

具体例:ありがちな見落とし

反射/映り込み

ガラス戸やモニタの反射に人物や机上の文書が映るケース。角度を変えて再撮影、または反射領域を広めに処理。

小さな文字領域

拡大で読めてしまう伝票の欄外やフッター。最小安全サイズよりも広めに処理。

良い例

対象外領域はそのまま、機密領域のみを十分なサイズで処理。公開後の想定拡大率で再確認。

実務用チェックリスト(テンプレ)

  1. 対象画像の分類(人物/文書/画面/屋外等)
  2. 処理対象の特定(顔/文字/番号/コード)
  3. モザイクサイズの決定(用途別に余裕幅付与)
  4. 処理後の拡大確認(別端末でダブルチェック)
  5. 公開媒体/公開先の想定(再配布/引用の可能性)
  6. メタデータの削除(位置情報等)
  7. 最終承認者の確認(共有/保管ポリシー含む)

チーム運用のコツ

関連

技術的背景は「技術解説」、法的観点は「日本法×実務ガイド」、再構成リスクの理解と対策は「AIによるモザイク除去の実態と対策」をご参照ください。最小安全サイズの検証はこちら

参考リンク