日本の個人情報保護と画像匿名化の実務ガイド
日本の個人情報保護法等を踏まえ、画像データの匿名化・公開・保管に関する実務手順をまとめます。ここでは法律解説ではなく、現場で迷わない最低限のルールと社内フローを提示します。
画像に含まれうる個人情報
- 顔・身体的特徴(生体情報に準ずる)
- 氏名・住所・連絡先・識別番号
- 職場・学校・所属を特定しうる背景
- メタデータ(GPS/撮影日時/端末情報)
最小限の社内ルール(例)
公開判定フロー(サンプル)
| ステップ | 内容 | 記録 |
|---|---|---|
| 1. 区分 | 人物/文書/画面/屋外 等に分類 | チェックシート |
| 2. 処理 | 対象情報の匿名化(モザイク等) | 設定値 |
| 3. 確認 | 別端末で拡大確認・第三者確認 | 確認者/日時 |
| 4. 公開 | 媒体と公開範囲の記録 | URL/媒体名 |
| 5. 連絡 | 問い合わせ窓口の明示 | リンク |
リスク低減の実務ポイント
- 余裕を持った処理範囲(復元・拡大・再配布を想定)
- 公開後の削除要請/修正要請への迅速な対応体制
- 社外提供時の再編集禁止・二次利用禁止の明記
免責:本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。具体的案件は専門家にご相談ください。
関連
技術面は「技術解説」、公開手順は「公開前チェックリスト」、モザイクサイズの根拠は「安全なモザイクサイズの実験と検証」、AI再構成のリスクと対策は「AIによるモザイク除去の実態と対策」をご参照ください。